前回のつづきですで工場見学の話です。
飛騨高山が他の家具の産地と一番違う特徴は、“曲げ木”の技術です。
もちろん万葉集に「飛騨の匠」の事が歌われているぐらい、歴史があるので
他の木材の加工技術も優れていますけどね!
写真では見たことがありますが、実際に“曲げ木”がどのように行われ、
どうやって椅子が作られているか、とても興味がありました。
まず木を曲げるには、木を使いたい形におおまかに切り出します。
それから木を窯にいれて、水蒸気で加熱します。下の写真はその窯です。

曲げにくい種類の木や太い木材の場合、水に浸けてから加熱するそうです。

加熱した木材を金型に入れて、プレスします

わかりにくいかも知れないので、アップの写真です。

金型からはずし、これから椅子に加工されていきます。

ドイツのミルエル・ト-ネットにより開発され、1920年に飛騨高山に伝えられた
曲げ木の技術は、
今や世界でもトップクラスの技術になっているのではないでしょうか。
曲げ木は木の繊維を切断しない為、強度もでるうえに、
削りだして同じ形を作るより、木材の無駄が少なくすみます。
無駄なく少ない材料で耐久性のある椅子を作るには、最適の技術だと思います。
あまりにも簡単な説明なので、機械に入れれば簡単に出来そうですが、
決してそういう訳ではありません。
それぞれ曲げるの木の状態、気度、湿度などに応じて加熱する時間を変えたり、
型のセッティングを変更したりと熟練の職人の経験と、今までのぼうだいなデータと
優れた技術があって初めて実現出来るのです。